[茶具] オリジナル茶壺

日程 / Date
2025.03.13

制作 / Craft
上田浩一

写真 / Photo
馮意欣


陶芸家の上田浩一さんに茶酔の茶壺を作っていただきました。

※ 茶壺(チャフー) — 中国茶で使う小さい急須

去年の4月末、茶酔のメンバーで上田さんの小田原の工房に伺いました。
4,5時間 一緒に茶を飲みながら、茶酔のやっていることや考えていること、茶酔の感覚を体感してもらい、茶壺への構想を膨らませました。

茶壺には伝統的な規格がありますが、そこからはあえて少し逸脱したい。
自分たちが茶壺を使っていてぐっと来るポイントをひとしきり語り尽くしました。

茶壺の見た目だけでなく、持ち主の普段の生活に寄り添うような形が理想。
繊細な茶壺もかわいいけれど、緊張して使うものはどこか非日常のものになってしまい、普段から使うにはあまり馴染まず、だんだん茶を飲まなくなってしまう。
それよりも、茶の初心者が最初に手にする茶壺として、茶を飲む楽しさを、気軽さもありながら深く感じられるための茶壺について語り合いました。

茶を飲みながらそんな話をするうちに、「これから中国茶を楽しみたい人が、最初に手に取り、そして気軽に使い続ける茶壺」というコンセプトが立ち上がってきました。

これを上田さん自身の作風の中に落とし込んでもらい、ついに茶酔の茶壺が完成しました。

完成した茶壺は上に伸びたようなフォルム。
手に収まる大きさで、お湯に馴染みそうな表面の質感。

取手に手を掛けて持ち上げると、ぴったりと手に馴染んで安定する。
初心者に優しい茶壺にしたく、取手が膨らんでいると嬉しいと話した小田原での会話がここにも反映されています。
取手が狭いと指を掛けた時に茶壷の腹に指が触れてしまい、熱くて手が震えてしまう。
かといって、丸くて大きい取手は茶壺の印象を野暮ったくしてしまうため、バランスが難しい。

この取手は程よく細くて繊細な見た目。だけど、よく見ると取手は平たくなっています。
これが持った時の安定感に繋がっている。使っていると身に沁みてわかる部分です。

実際に使ってみると茶を注ぐ時の水のキレがよい。
水をコントロールしているような感覚。
小さい茶壺だけど、クチバシがすぼまっているので圧がかかり、こうして安定して茶を注ぐことができる。

使い終わったら、茶壺を茶盤の上にひっくり返す。
口、取手、クチバシが一直線に水平になっていて、ここは伝統的な水平壺の形に則っている。
ひっくり返して乾かしておく時の茶壺の姿も好きなので、こうして茶盤の上で安定してくれるのが本当に嬉しい。

こちらのオリジナル茶壺は3/23(日)に開催の「叢 at カリモクリサーチセンター」にて展示販売します。
繊細さと気軽さが同居したオリジナル茶壺、ぜひ実際に手に取ってみてください
※ 茶壺は一点物につき、オンラインでの販売予定はありません


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