多国籍飲茶会
日程 / Date
2023.08.05
场所 / Place
HESO(山形)
合作者 / Collab
りば亭, HESO
多国籍丼のりば亭と、多国籍飲茶会を開催。
丼の上で国を表現するりば亭に触発され、今回は茶酔も多国籍がテーマ。
国境に跨ったり、国という線引きの間に落ちてしまった周縁の茶たちを出した。
りば亭の料理に合わせて、茶酔は食前茶・食中茶・食後茶を編成する。
最初の茶、食前茶はオリジナルのブレンド。
正山小種の燻香という、松の木の燻製の香りがする中国茶。そして、雲南省の紅茶を現地のベルガモットで香り付けした雲南アールグレイをミックスする。
いきなりフレーバーティー同士を同じ急須の中に入れ、飲んだことのない茶を提供。
この会が境界線を自由に飛び越える、多国籍な会であることを宣言する。
ここからはりば亭の料理に合わせて茶酔が茶を煎れていく。
特に打ち合わせもなく、コースの段取りをしたわけでもないので、出てきた料理に対して自由に茶を合わせる。
ここからは食中茶を2つ紹介したい。
普洱茶の生茶と熟茶の飲み比べ。
易武茶山というところのもので、ここは茶馬古道の発端とされている。
かつてはチベット茶商が緊圧茶を馬で運んでいた場所で、チベットを回ってベンガルへと続く道。このルートは毛沢東が自動車道を作るまで使われていたという。国境を渡るために緊圧されていた、歴史ある茶。
日本の緑茶・本然 朝宮。
国といえば国内の県境も忘れてはいけない。この地域はかつて宇治茶として飲まれていたが、あるときから商標定義によって京都府内業者が府内で仕上加工しないと宇治茶とは呼べなくなってしまった。国境によって突然宇治茶じゃなくなった煎茶である。
最後にデザートと食後茶、そして今まで飲んだ茶を自由に煎れながら解散。
食のイベント、特にペアリングのようなものとは距離をとっていたが、りば亭の「多国籍」というコンセプトに触発され、茶酔の目指す自由な茶会を開催することができた。