【初心者用】中国茶の簡単な入れ方 | 基本編

"中国茶の入れ方"

「中国茶を始めたいけど、どう始めていいかわからない…」
そんな方へ、難しいマナーはいったん置いておいて、簡単に美味しく煎れられる方法をご紹介します。

ティーバッグの茶葉でも、ティーバッグを破いてこの方法で煎れればもっと美味しく飲めるはず。

必要なもの

茶道具はさまざまなものがありますが、
少なくとも中国茶を美味しく飲むためには茶壷(チャフー)と呼ばれる急須さえあれば大丈夫です

中国茶専用のものがなければ日本茶用の急須や紅茶用のティーポッドでも淹れることはできます。

 
 

中国茶には独自の道具の名前がありますが、
この記事では馴染み深い日本名で説明していきます。

  • 急須:茶壷(チャフー)

  • ピッチャー:茶海(ちゃかい)

  • 湯呑み:飲杯(いんはい)

他にも茶盤、聞香杯(もんこうはい)、茶則、茶匙、茶針、茶寵、などなど、
本当にたくさんの道具がありますが、とりあえずはなくても飲めます。

お湯は電気ケトルでも、やかんで沸かしも大丈夫。

飲杯やピッチャーは、普段使っている湯呑みやコップで代用できます。

手順

1. お湯を沸かす

ウーロン茶やプーアル茶なら沸騰したての100℃近いお湯を用意します。

緑茶などであれば60〜80℃ほどに冷ましておきます。

2. お湯を通して茶器を温める

お湯を急須いっぱいに注いでフタをし、30秒ほどおいておきます。

急須が温まったら、急須からピッチャーにお湯をすべて移し、さらにピッチャーから飲杯(コップ)にお湯を注いでいきます。
(ピッチャーはなくても大丈夫です)

お茶を注ぐときと同じ経路でお湯を注いでいき、お茶が通る茶器すべてを温めておきます。

 
 

3. 急須に茶葉を入れて、茶葉を温める

空の急須(茶壷)に茶葉を入れます。
1〜2人なら4gほどが目安です。
(グラムを正確に測らなくても、だいたい急須の大きさの15%くらいの茶葉を入れておけばちょうど良いです)

 
 

このとき、温まった急須に茶葉を入れてフタをし、15秒ほどおいてからフタをあけて香りを嗅ぐと、温かい急須の中から立ち上る茶葉の香りを楽しむことができます。

4. お湯を注いで茶葉を蒸らす

急須の口になみなみまでお湯を注ぎ、急須のフタを閉めて、茶葉を蒸らします。

蒸らし時間は、1煎目は30秒が目安。
それ以降、2煎目は40秒、3煎目は50秒と、10秒ずつ蒸らし時間を足していくのがおすすめです。

 
 

蒸らしている間に急須に熱湯をかけてあげると、待っている間も急須が冷めないため美味しく入れることができます。

 
 

5. 急須からお茶を注ぐ

蒸らし時間になったら急須(茶壷)からピッチャー(茶海)にお茶を出していきます。

 
 

このとき、なるべく最後の一滴まで注ぎ切り、注ぎ終わったら急須のフタは外しておいておきましょう。
(急須の中で茶葉が無駄に蒸れ、渋くなってしまうのを避けるためです)

 
 

6. お茶を飲み、また2煎目へ

冷めないうちにお茶をいただきます。
香りを嗅ぎ、飲んで味わい、さらに飲み終わった杯に残った香りも楽しみます。

以降は、急須(茶壷)にお湯を注ぐところから同じように繰り返して何煎も飲んでいきます。
中国茶は、茶葉によりますが、だいたい6, 7煎は煎れられます。

煎を重ねるうちに、味と香りがだんだんと変化していくのを感じているうちに、心地よいお茶酔いを感じるかも。

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